『幕張ベイタウン』~『ホテル・スプリングス』

千葉市美浜区『幕張ベイタウン』
“住宅で街を作る”というコンセプトで千葉県行政と多くの建築家・都市計画家が参加し作られたニュータウン。
この官民協働の都市デザイン手法は「幕張方式」と呼ばれています。
地図出展:千葉県
1995年から入居開始、人口約26,000人・約8,600世帯(2020年現在)
都市デザインの先進性・創造性が評価され、“街”として初のグッドデザイン賞を受賞しました。
街区ごとに設計者が異なり沿道は個性豊かなファサードが建ち並びますが、建物の高さを揃え、共通して内側にパティオ(中庭)を持ちコミュニティが形成されています。
様々な公的サービスが整い街の機能・利便性は高く、住民による街づくりも盛んになっています。
石畳になった広い道路は人と車が共存し、西欧都市の街並みを彷彿させます。
公民館『コア』設計:高谷時彦/千葉県建築文化賞ほか受賞
『パティオス11番街』設計:スティーヴン・ホール+曽根幸一/日建連BCS賞

幕張海浜公園を挟んで西側一帯はホテルが建ち並びます。
ホテル『スプリングス』設計:竹中工務店
幕張新都心で最初に開業した老舗シティホテル。よくドラマのロケ地になるようです。
外観は『マンハッタン』や『フランクス』ほど目立ちませんが内装が豪華で美しい。
1Fレストラン『カーメルマルシェ』
一流シェフの手づくり料理、ビュッフェ2300円はお得です。
ハードチーズグラナパダーノ器でのパフォーマンス「ホールチーズパスタ」をしていました。
スイーツは全て手づくり、甘みは抑え軽いので沢山食べられます。
パンも手づくり、ピーナッツクリームはお薦め。
池に面した開放的な空間で珈琲を飲みながら時間も忘れ長居してしまいました。
幕張海浜公園は南北に長く、その東側の南部が『ベイタウン』、北部が『ベイパーク→ご参照』。
1日中建物を見て歩いても見飽きない“巨大マンションミュージアム”のよう。
海浜幕張は海から出現した人造の街ですが、街機能と社会活動と人の暮らしがデザインされ、さらに住人が主体になって街を発展させていく、新しい街づくりのモデルケースとなっています。

幕張には未だまだ見応えのある建築が多くあるのですが又の機会に。

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