神崎『くすくす笑店』

惣菜店『くすくす笑店』×カフェ『Indigo coffee』×ラーメン『みっかぼうず』×サークルスペース『くすくす古民家
 神崎町は千葉県の市区町村では最少人口。面積も隣の香取市の1/10以下です。
 歩いて横断できるほどの小さな街に文化財・天然記念物が集中し、“醗酵まつり”で賑わい、美味しい処あり、、見どころ味どころ満載。地下水質が良いため古くから醸造業が盛んで、文化遺産の酒蔵は多くが現役です。
ナンジャモン
 神崎神社の国指定天然記念物“なんじゃもんじゃ”という大きな老木、そして町の木でもある楠(クスノキ)。それを店名に掛けた『くすくす笑店』は、来た人に笑ってほしいとの願いも込められています。
 昭和の農家を改修し
2009年に創業した惣菜店で、厚焼玉子『ふわたま』は“ちばのいいもの品評会”でグランプリ受賞。地元養鶏場の椿さんが抗生物質不使用・天然飼料で育てた鶏の卵を使っているそうです。
 店主のせみっち(瀬宮さん)は笑顔が素敵な女性。店の生い立ち~カフェ完成までの話も楽しく、レトロな空間に懐かしさと安らぎを感じつつ時間も忘れ長居してしまいました。

         
▽ history ▽

 2018年、流行る惣菜店の待合として増築した棟に、八千代市『おおわだCafe』が転入し『Indigo Coffee』名でオープン。その後引き継ぐことになる。

 2021年に来店した消防士2人が触発されキッチンカーでカフェ『Sea and us』を始め『Indigo Coffee』と業務提携。
 2022年には飯岡海岸で、映画「人」のロケ地となったシェアハウス内に70年代アメリカン調カフェを実現し姉妹店となる。
 一方『Indigo Coffee』では2022年の暮れにラーメン『みっかぼうず』が間借り。
 ラーメンでは世界初のミシュランを獲得した伊豆『ちゃぶ屋』のフレンチシェフ森住さんがこの空間に惚れこみ当出店。
 2023年から『Sea and us』の龍さんが『Indigo Coffee』と『みっかぼうず』に参入。
 こうして農家の一角に、惣菜店とカフェとラーメン店が同居することに・・・

         △ history △

 【昭和×70年代アメリカン×西欧アンティーク×フレンチ】こう聞くと雑居?
と思われますが見事な調和はプロ建築デザイナー顔負けせみっちのセンスです。

 昭和レトロ惣菜店が厨房を兼ね、フロアは和洋ヴィンテージ。目線まで下げたFIX窓からは竹林が拡がり、高天井まで左官壁を浮彫にするウォールウォッシャー、ガラスブロックを通す木洩れ陽、リノベーション家具にアンティーク雑貨を配して時間も止まったような演出。

 週前半がモダン洋食店、週後半がフレンチ発ラーメン店、なおも不動の厚焼玉子。
GPSを使っても迷うほど目立たない立地ですが口コミで拡がった人気店です。

 時間に追われた日常から解放されたい貴方・・・どうぞ訪ねてみてください。

『大人のお子様ランチ』¥1800_
看板商品は『ふわたま』ですが、このオムライスも絶品です。

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