印西『宮崎邸』

千葉県印西市『茶房 宮崎邸』
 250年前、江戸時代は天明初期に建てられた農家の住宅で、「農家造り」という裏玄関を持つ伝統的な間取りになっています。
(現在、土間の一部は床上げ 
「古民家カフェ」を巡った中でも、これほど豪壮な架構は見たことが無い!
 直径1.5尺は優に超える梁と桁を 束も立てず幾段も積み重ねた小屋組みは、4寸柱が細く見えてしまうほどの存在感!迫力があります。
 筋交・火打が見当たらない。なるほど太い径で相欠きすれば剛接合になる、RCラーメン構造と同じ理屈ですね!。
 しかし江戸時代、コンクリート文化がまだ無い時にこれが出来るなんて恐るべし匠の技と知恵です。
 角材ならまだしもクネった丸太に継手は難しく、しかも重機のない時代に重い材を空中で組むなんて!どうやったのだろう・・・。天井を開けると、この(写真の)十字相欠き継手がまだ上にも重なっているらしい。
 女将さん『小屋裏部屋を造ろうと開けてみたら“梁また梁”で部屋なんて取れなかった』そうです。
「こりゃ有形文化財に登録すべき」と勝手なこと申しましたが、『そんなことしたら手が掛けられなくなってしまいます』と言われちゃいました(笑)
 2010年にカフェとしてリノベーションされましたが、本物たるもの変わることなく存在し古の風情は見事に伝わってきます。
 佐倉の『房州屋』もそうでしたが利用されてこそ生き続けるのでしょう。
 架構に見惚れて食事を忘れてしまうほどでしたが、
 ランチも凄い!!美味い!!地場野菜・国産食材を使った拘りの手作りメニュー
 【秋のキーマカレー】
 【季節の麹入りサラダ】
 【長いもの辛し和え】
 【ほうれん草と納豆の和え】
 【手作り福神漬け】
 【根菜スープ】
 【飲み物】
 以上ランチセット¥1900_税込
 キーマカレーは皿に点けられたスパイスオイルで好きな辛さに調整し、優しい味の福神漬けと素揚げの野菜類を合わせれば丁度良く、ご飯にかければ抜群の美味しさに。また根菜スープがほのかな甘みで整えてくれます。
 カレー以外は薄味で素材の美味しさそのままに、その味付けは絶妙なバランスです。
 よく噛むこと忘れるほどに、アっという間に平らげてしまいました (^^♪
 『あらまキレイにお食べになられて』と厨房から話し声が聞こえてましたよ~~(笑)
 玄関土間では地元の野菜や加工食品が販売されています。
 “ド”でかい【肉まんじゅう】¥400_を頂きました。
 甘辛く煮込んだ豚肉と茹で玉子がゴロりっと入ったパンチの効いた味でした。
 (たぶん台湾からのスタッフが作られた本格的『
滷肉(ルーロー)饅頭』です)
P.S.女将さんはお綺麗なかたでしたョ〇

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